2005年11月24日

ビビリの犬とのくらし方 その6

ここまで書き進んできたところで、我が愛犬ポセイドンについて述べようと思う。
ポセイドンがどの時点でビビリになったのか?恐らく、預かり宅で病気になった時に隔離されていたせいだと思う(預かりボランティアの名誉のために言っておくが、あくまで予防的措置であったと聞いている、またその当時預かりボランティアに行動学的知識が無かったとしても彼女の責任ではない)。その4に書いた移行期からその5に書いた刷り込み期かけて犬との接触と預かり家族以外の人間との接触が極めて少ない状態になってしまった。また、外界をかいま見ることも無かったと思う。
その結果、極限られたパターンの人間と部屋の中だけに安全を感じる犬に育ったようだ。またポセの身体的特徴から見て取れるように、日本犬(柴犬)の血が入っているようでもある。日本犬は一頭飼いで尚且つ外に繋いで飼われることが長く続いた犬種だ。そのため日本犬は人なれが悪く、犬慣れが悪い(群れでの行動が薄れている)などの特徴がある。
その傾向もポセにはあるようだ。

蛇足・・・単独で仕事をする犬種例えば ダックスフンド、各種のテリア
などにも同じ傾向が見られると言われている。猟犬、使役犬はその仕事の特性を理解したうえで手に入れるべきであるし、また仮に飼い始めたときにはそこのところを理解しておく必要があると思う。

ポセイドンも1歳をこえた。臨界社会化期もすり込み期も過ぎてしまった犬にはチャンスはないのだろうか?
答えは困難ではあるが大きな可能性が残されている。
適切な知識と指導のもとに行なわれる脱感作(だっかんさ)がもっとも安全且つ効果的である。

脱感作トレーニング

正式には系統的脱感作法といい、人間の様々な恐怖症の治療にも用いられている方法です。
このトレーニング方法は犬に負担がなく、問題行動の多くはこの方法で解決します。

【音に対する恐怖の脱感作】

まず恐がる音(雷、花火、バイクの音、子供の声、掃除機の音等)を録音し用意します。
今はweb上でも様々な音源がダウンロードできますし、
アリバイCDや効果音CDなんていう物も出ていますからレンタル屋さんで借りてくるのも手ですね。

★犬が恐がらない程度の音量で音を流します。
  
  この時、ただ流すのではなく、犬が楽しくリラックスできる環境を用意してあげましょう。
  犬の反応を見るためにも、遊びながらや食事の際というのが理想です。
  
★徐々に音量を上げ慣らしていきます。

  少しでも犬が怯える素振りを見せたりしたら即、音量を下げること。
  犬の許容範囲を見極めるのが、このトレーニングのツボです。


【人に対する恐怖の脱感作】

これはもう1人(以上)の誰かの協力が要ります。
お婆さんを恐れるならお婆さん、ヒゲ顔のオッサンが恐いならそういう容貌の人にお願いします。
家族の中で「俺に(私に)だけなつかない。」という人がいれば仲良くさせるチャンスです。

★犬がリラックスできる環境で行いましょう

 外が好きな子は屋外で、お部屋の中が落ち着く子は室内で行います。

★協力者には最初は無視をお願いする

 犬と目も合わさず、声もかけず、出来れば背中か横を向いて座った姿勢をとってもらいます。
 犬が緊張しない距離をとります。
 「お前に関心はない。だから危害も加えない。」と判らせます。

★少しずつ距離を縮めて行きます

 ここで大切なのは一日で克服しようと思わない事!
 犬の恐怖心の度合いは個体によって違います。
 恐いと思い込んで過ごしてきた期間も違います。

★距離が1メートル以内に近づいても吠えたり逃げたりしなくなったら・・ 

 協力者にオヤツを持ってもらいます。まだ無視は続けます。
 犬が自分で近寄ったら目は合わせずにオヤツをゆっくりとした動作で与えてもらいます。
 最終的には触られても大丈夫になる事を目指しましょう。


【犬に対する恐怖の脱感作】

多頭飼いで同居犬には大丈夫でも外では吠えてしまう子。
社会化不足や自信のなさからの恐怖咆哮です。そういう子に一番良いのはドッグラン。
衛生上は決して良い場所とはいえませんが
バリア・フラストレーションもなく、いつでも飼い主さんのそばに逃げてこれる(自由)なので
犬が楽しまない、走らないからと言って行かないのはどうかと思います。
最初は空いている時間から始めるのが良いでしょう。
一日目は足元で尾を巻いて縮こまっていた子も、数日で飼い主さんとは遊べるようになるでしょう。
犬が沢山来る公園などでもOK。ただし、最初は犬の少ない時間帯からはじめましょう。
もし協力してくれる、温厚なしつけの入ったワンちゃんがいる場合は下記のように進めます。

★協力犬に横を向かせて座ってもらう

この時、協力犬のハンドラーには協力犬が視線をこちらに向けないようにしてもらいます。

★少しずつ近づいてみる

犬が反対方向に行こうとしたり、座り込んだり吠えようとしたら近付き過ぎです。
平静を保っていられる距離まで近づきます。
トレーニング開始時はUターンするように歩くのが良いでしょう。

★犬が平静でいられる距離でベート

食べ物が口に出来れば臨界点まで達していないという事になります。
そして、他の犬に出会うといい事があるとの関連付けにもなります。
これも一日で出来るとは思わないで下さい。

脱感作トレーニングで一番重要なのは急がない事です。

★距離を縮めて行く

最終的にはご挨拶(匂いを嗅ぎあう)が出来る事を目指しましょう。

脱感作トレーニングに関わらず、犬のトレーニングにおいて一番大事なのは

トレーニングのペースは犬が決めるという事です。

「犬の意思」を尊重してください。
無理強いは恐怖感や嫌悪感を強くするだけで何の意味もありません。
急ぎすぎず忍耐強く目標を持って継続すれば必ず進歩します。
恐怖心の強い子は自信のない子がほとんどです。
「うちの子は芸なんか出来なくていいの」とよく耳にしますが
芸を教える事によって沢山褒められ自信に繋がるなら教えた方が良い。
誰からも好かれ、誰と会ってもストレスのないワンちゃんにしてあげましょう。


*********お友達サイトからの引用***********


具体的には、散歩のときに”皆で行けば恐くない作戦”(犬一頭に人間3人)とか”いった場所には良い事が待ってるぜ!作戦”(犬にとって楽しい事ポセの場合は森の中の散策)しかし、一番は犬に一番好きな食べ物を用意してそれでつる事である。

犬は食べるために試行錯誤する動物である。


美味しいもののためなら勇気もわくものらしい。

ニックネーム ポセイドン at 22:31| Comment(4) | TrackBack(5) | 私の思うこと・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わんこっていいですよねー。わたしはわんこ大好き人間です。わたしなブログの記事の中。”交尾” ”いい男のゲット法” ”お犬様圧勝”などよかったら読んでみてください。わんこの話を書いてます。
Posted by バツイチ女のひとり言 at 2005年11月25日 01:11
ミッキー仕様にしたのね。前のカメのとき、他のブログで、こちらのブログは年配者の目には読みにくいって書いている方がいたよ。言ったらなんだけど、黄色も見にくいよぉ。文字の色にも心配りしてもらえるともっとたくさんの人に読んでもらえると思うけど・・・。
Posted by 女系猫猫犬家族 at 2005年11月28日 13:53
さっそく模様替えしたのですね。感心感心。これでより多くの方が読んでくださるといいのですが……

珍しく(強調太文字)ポセ父さんの日記ためになる内容だし(ニヤリ)
Posted by 犬猫屋敷の管理人 at 2005年11月28日 19:27
あれだけの引用文、苦労の賜物ですね。
え?私?読みかけましたが、文庫を買って読むことにしました〜。
Posted by ワハ母 at 2005年11月29日 11:28
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